おはようございます。財務と資金の捉える化コンサルタント・中小企業特化型マーケティングコンサルタントのF&Mアドバイザリーの田村です。

今回は、社長の思いが届かない理由について書いてみたいと思います。

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「経費を抑えろ」で真っ先に削られていくのは、成長に大切な支出かもしれません。

「経費を抑える」という言葉は、かなり危険な言葉です。

「経費を抑える」という言葉には、前提条件が入っているハズなのです。

この「前提条件」・・・つまりは、抑えたいのは「どのような」経費なのかということを、知らず知らずのうちに伝え忘れてはいないでしょうか?

 

社長の経費に対するプライオリティーを、分かりやすく伝えて差し上げて下さい。

 

中小企業の経営陣と従業員さん達との間に生じやすいあらゆる「壁」は、その一つ一つは何でもないと感じるくらいの温度差から生まれています。

 

経費を抑えろというのなら、〇〇の支出はどうなんだ??

会合ばっかり行っているが・・・仕事に繋がっているのか??

 

従業員さんから聞かれるこのような言葉は、それ自体を不満に思っているから出てくる言葉ではありません。

 

 

人は「モヤモヤして、よく分からない」モノを無意識的に嫌ってしまうものだと思います。

社長は伝えているつもりでも、従業員さんにはほとんど伝わっていない。

だからこそ、フワフワした不満で返してくるわけです。

 

そういう状態を回避する方法は、

「期待する行動」と「その理由」、「優先度」を併せて伝えることです。

”意図しない範囲拡大”=「言葉の定義のズレ」

「期待する行動」と「その理由」、「優先度」

これらの項目が、御社独自の「言葉の定義」に繋がってきます。

『「経費」って言ったらフツー、〇〇だろう!!』

・・・社長を初め、経営陣は皆さんそう感じるような一般的な言葉であっても、

言葉の定義をきちんと意識して行って頂かないと、100%に近い確率で誤解が生じます。

 

「期中の固定費が予算より多い。現在そして将来のお客様に関係しない支出は、全て見積もりを取り直せ。」

 

この表現をした社長に対して「経費削減ばかり・・・」とフワフワした不満を言う従業員さんは居ないはずです。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

フワフワした不満は、フワフワした指示が原因でした。

かの文豪では無いですが、「ぼんやりとした不安」を感じられてしまう前に、言葉の定義をしっかりと行ってみてはいかがでしょうか?

 

財務コンサルタントとして大切にしている考え方をご紹介させて頂きました。

拙著である「お隣よろしいですか?」の3シリーズでは、そのことを核にして書き上げました。よろしければ、是非お手に取ってやって下さい。

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