『マーケティング』の一人歩き

最近、危惧していることの一つに、
『マーケティング』の一人歩きがあります。
実際、マーケティングと一言で表現される行為は、
かなり広い範囲に渡るのですが、
『マーケティング支援として、
HPや予約サイトの文言の指導、
seo対策とかお願い出来ますか?』
という問い合わせ…(^-^;)
うむむ…。
これって…そういう予約・口コミサイトの運営者と取り組むべきでは…?
誤解を恐れずに申し上げれば、
売上を作るには、
1、見込客を集める
2、新規客を獲得する
3、既存客にさらに購入してもらう
この3つしか無いのですが、
困ったことに、
全て同時に満たすマーケティング施策はありません。
いわゆる、『ターゲットを絞れ』とはそういう意味です。
だからこそ、
目的や対象によって、
核となるマーケティング手段と導線を設計するのです。
今風なシステムの導入も良いですが、
改善を私に依頼されても困ります。
だって…、
作りたいのは、何故か反応が高まる魔法の言葉が連なるWebサイトでしょ??
私が作りたいのは、
コンセプトとターゲットが合致し、
プロセスとツールが計画的に組み込まれた、
目的と導線の整ったマーケティングの仕組みです。
seo対策なら、ちゃんと他にプロが居ます。
『車買うなら車屋行くし、
ガソリン入れるならガソスタ行くし、
免許取るなら教習所行く。』
目的にあったプロを使って欲しいのです。
特定の文言での反応を高めたいなら、seoのプロに頼み、
高品質で印刷したいなら、印刷会社に頼み、
予約サイトでの反応を高めたいなら、
当該サイト・システムで利を得ている運営者に、
しっかり責任持ってご指導頂いて欲しいところです。
誤解が無いように書きますが、
私はクライアントと一緒に、
具体的にマーケティング施策を行います。
ただし、しっかりと導線まで組みます。
導線の弱い状態で取り組むデジタルが、
練り込まれたアナログに勝てるわけがないのです。
実際、私のクライアントは、
アナログな手法のみでも、
しっかり売上アップの仕組みを作っています。
…設立から五年以内に伸びきらない企業、
廃業に追い込まれる企業が、
何に取り組んでいて、
何に取り組んでいないのか、
そこに、ヒントがあると思うのです。
BtoCの事業を営まれている方からの、
変わらないお問い合わせに、
マーケティングの一人歩きを感じます。